Article: 1924年の記憶から生まれたブーツ「SPALDING」。そして、新たなコラボレーションへ。— A.G.SPALDING&BROS × BROTHER BRIDGE COLLABORATION SWEATPANTS & POP UP|2026.11.5–11.8

1924年の記憶から生まれたブーツ「SPALDING」。そして、新たなコラボレーションへ。— A.G.SPALDING&BROS × BROTHER BRIDGE COLLABORATION SWEATPANTS & POP UP|2026.11.5–11.8
一足の靴が、時代を超えて新たな物語を生む。
BROTHER BRIDGEのデザイナー、鈴木英明が手がけるアスレチックシューズ「SPALDING」。その着想の源をたどると、1924年7月のアメリカに行き着く。
アスレチックシューズを象徴するモデルのひとつに「HENRY」がある。ボクシングに打ち込んでいた父の影響から、ボクシングシューズに着想を得て生まれた一足だ。幼い頃からスポーツを身近に感じ、バスケットボールやフットボールなど、さまざまな競技に親しんできた鈴木にとって、スポーツは自身の感性を育んだ原風景でもある。
そんな鈴木が、HENRYとは異なるアプローチで思い描いたのが、より品格を備えたアスレチックシューズだった。
スポーツシューズが持つ機能美と躍動感。そこに、鈴木自身が大切にしてきたクラシックの美意識を重ね合わせる。その答えを探すなかで出会ったのが、アメリカのスポーツ用品メーカー、SPALDING社が発行した1924年7月のカタログだった。

1876年、アメリカ・シカゴで元メジャーリーガーのアルバート・グッドウィル・スポルディングによって創業されたSPALDING社。スポーツの発展とともに歴史を重ね、当時のアメリカを代表するスポーツ用品メーカーとして知られていた。
同社はスポーツ用品を提供するだけでなく、毎年2回、スポーツに関するガイドブックを発行していた。インドア・アウトドアの幅広いスポーツを取り上げ、野球やフットボールなど、競技ごとの情報も紹介。スポーツを楽しむための道具から競技そのものの魅力まで、人々に伝えていた。
そのカタログは、当時のスポーツ文化を知る手がかりでもある。
1924年7月のカタログに掲載されていた「FOOT BALL SHOES」。鈴木が惹かれたのは、そこに描かれたアスレチックシューズの姿だった。

競技のために生まれた靴でありながら、そこには現代のスポーツシューズとは異なる、どこか端正でクラシックな佇まいがある。
機能を求めて生まれた造形が、時を経て独自の美しさを帯びている。その魅力を現代の感覚で捉え直したとき、鈴木のなかで、つくりたい靴の輪郭が見えてきた。
アスレチックの力強さに、クラシックの品格を。目指したのは、スポーツのための靴が持つ機能的な美しさを残しながら、より品格を感じさせるアスレチックシューズ。
当時のカタログに掲載された「FOOT BALL SHOES」を手がかりに、その意匠をBROTHER BRIDGEの解釈で再構築していく。
特徴的なトゥガードのデザインは、トゥキャップとして再解釈。アスレチックシューズならではの力強さを受け継ぎながら、クラシックシューズに通じる端正な表情を与えた。スポーティーでありながら、どこか落ち着きがある。無骨さを備えながらも、品格を失わない。

その絶妙なバランスは、スポーツを身近に感じてきた鈴木の原体験と、クラシックを愛する美意識が交差することで生まれたものだ。古いデザインをそのまま再現するのではなく、そこに宿る魅力を見つめ直し、現代の靴として新たな命を吹き込む。
そうして完成した一足に、鈴木は「SPALDING」と名付けた。

それは、当時のスポーツシーンを牽引してきたブランドへの敬意であり、着想の源となったシューズへのリスペクトでもある。
一冊のカタログに残されていた、約100年前のスポーツの風景。そのなかに見いだした美しさが、時代を越え、現代のブーツとしてよみがえった。SPALDINGは、単なる過去の再現ではない。鈴木自身の記憶と美意識を通して、過去と現在をつなぐ一足なのだ。
そして、物語は新たなかたちへ。
今回、新たな出会いを経て、SPALDING社とのコラボレーションが実現した。

1924年のカタログから着想を得て生まれたブーツ。その名を通じてつながった両者の関係は、今度はスウェットという新たなプロダクトへと広がっていく。
当時、SPALDING社といえばスポーツウェア。その歴史に敬意を払いながら、今回のコラボレーションで表現したのも、スポーツとクラシックの融合だ。
単にスウェットパンツをつくるのではなく、今回はA.G.SPALDING&BROSへ別注するにあたり、私たちのブーツ「SPALDING」と同様に、スポーツの中に品格を見出すことを大切にした。デザインの着想源となったのは、クラシックなトラウザーズ。深めに設定した股上が生み出す落ち着いた佇まいに加え、重みのある生地が裾までストンと落ちるシルエットによって、スウェットでありながらトラウザーズのような品格を備えた一本に仕上げている。

気負わずに着られるスポーツウェアでありながら、クラシックな装いにも自然と馴染む。その考え方は、アスレチックシューズの機能美にクラシックの品格を重ねたブーツ「SPALDING」とも通じている。
過去に敬意を払いながら、現代の感覚で新たな価値を生み出す。約100年前のカタログから始まった物語が、いま、新たなコラボレーションとして続いていく。
このコラボレーションスウェットを、2026年11月5日より発売。同日から4日間、POP UPを開催する。そしてコラボレーションスウェットのほか、POP UPアイテムも多数展開。さらに、BROTHER BRIDGEのブーツ「SPALDING」も再発売する。

一冊のカタログに刻まれた、遠い時代のスポーツの記憶。その魅力が、鈴木英明の感性を通して一足のブーツとなり、そして新たなプロダクトへとつながっていく。
その物語を、ぜひ会場で感じてほしい。
文:THE ZINE FOOTWEAR CLUB
A.G.SPALDING&BROS × BROTHER BRIDGE
COLLABORATION SWEATPANTS & POP UP
開催期間
2026年11月5日(木)〜11月8日(日)
開催場所
THE ZINE FOOTWEAR CLUB
東京都台東区下谷1-12-23 1F
開催内容
-
A.G.SPALDING&BROS × BROTHER BRIDGE コラボレーションスウェットパンツ発売
-
POP UP限定アイテムを多数展開
-
BROTHER BRIDGE ブーツ「SPALDING」再入荷
スポーツの記憶とクラシックの美意識が交差する4日間。皆さまのご来場をお待ちしております。
